PHPの経験が無い若手エンジニアの増加
空洞化しつつあるPHP
エンジニアの転職市場において、PHPエンジニアの空洞化が目立ちはじめています。新卒入社から3〜4年の若手エンジニアの多くがRubyを経験している一方で、PHPの経験がないのです。転職市場を見てみると、サーバーサイドで求められているのはPHPのほうで、PHPを使ったECサイト開発経験者などが望まれているところなのですが、PHP経験者が少ないゆえに採用してからPHPを学んでもらうしかない状況です。
PHPでもRubyでも、結果的に出来ることは同じようなことです。PHPとRubyを比較してみると、Rubyはチーム開発のしやすさや開発スピードの速さで際立つ部分があることは確かです。しかし、実際の開発現場では、かねてから長く使われてきたPHPの需要が根強いのも事実です。
巨大WebサービスとPHP
エンジニアにとってプログラミング言語は大切な道具なので、最初にどの言語を学ぶかということはその先のエンジニア人生を左右する重要な問題です。IT業界にはトレンドがあり、そこにアンテナを向けて流れを読むのもエンジニアとしては不可欠な資質です。最初にRubyからスタートする若手が増加しているのは、Rubyの持つ生産性の高さや使いやすさからRubyで開発を進める現場が増加しているからではあります。しかし、PHPの土台をそのまま引き継いでいる現場も数多くあります。FacebookやSlack、メルカリなどの巨大WebサービスはPHPで開発されました。これが意味するところは、PHPという言語が業界の最先端を行く現場から高く評価されているということです。
PHPは、コードの書き方が自由で覚えやすく使いやすいことがメリットな反面、自由すぎるゆえにチーム開発においてまとめにくいというデメリットがあります。この点ではRubyのほうが使いやすいでしょう。最終的にはPHPもRubyも扱えるエンジニアになることが理想ですが、順番としてはPHPからはじめたほうがいい場合も少なくありません。
PHPについての理解を深める
Rubyを使う若手が多いからPHPの人気がないと結論づけてしまう前に、PHPについての理解を深めてみましょう。両方を比較し、市場の状況から将来性を冷静に分析することによって、今何を選択するのが自分にとって得策なのかがはっきりと見えてくるでしょう。エンジニアであれば、いつかはフリーランスになりたいと考えている人も多いと思います。PHPが空洞化するということは、PHPを扱えるエンジニアの需要が増えることにつながるので、フリーランスのPHPエンジニアにとってはチャンスが増える可能性もあります。どのようなPHP案件がフリーランス市場にあるのか現状を確かめてみましょう。PHPの現状を知れば、PHPが将来性ある言語であることが理解できるはずです。
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