PHPの将来性を考える

空洞化が進むPHPの歴史について

20年以上の歴史があるPHP

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PHPが誕生するまでの歴史

若手エンジニアの間で空洞化が進んでいるPHPではありますが、今なお需要が高いという現状を正しく理解する必要があります。リアルな現状を理解する上でぜひ知っておきたいのが、PHPがプログラミング言語として安定した地位を築き上げるまでの歴史です。PHPはラスマス・ラードフ氏によって開発されたプログラミング言語です。この言語が誕生したのは1994年、C言語を使って書かれたPHPの当初の利用目的は、ラードフ氏が公開していたWebコンテンツのデータについて調べることでした。そうしていくうちに利用する人が増え、広く知られていくようになりました。利用者が多くなってくるにつれて機能に対するリクエストも多くなり、徐々に機能が追加されていきました。結果としてデータベースをも扱える仕様にまで成長し、さらに利用者を増やすこととなりました。

1995年6月に公開されてから急速に進化する

利用者がPHPを使って動的なWebサイトを作るようになった流れを受け、1995年にラードフ氏がPHPのソースを公開しました。ソース公開から3ヶ月後、PHPは名称を「FI」に変え、現在のPHPに実装されているような機能も含め大きく進歩しました。そこからわずか1ヶ月、ラードフ氏はソースコードを書き直し、大きな変更を加えた上で名称をPHPに戻します。この段階で、様々なシステムに対応できるようになりましたが、1996年には再度ソースコードの書き直しが行われ、名称はPHP/FIになりました。PHPがプログラミング言語としての地位を確立したのが、第2世代と呼ばれるこの時期だったともいわれています。ソースコードの書き直しは幾度も繰り返され、1997年にはベータ状態から脱しました。

プログラミング言語として認知されたPHP

晴れてプログラミング言語として認知されるようになったPHPは、当初PHP/FIという名称のまま広まっていきました。Web業界では一目置かれる存在だったものの、一般的に利用されるところまでは程遠かったようです。しかし、その後も利用者は着実に増加し、公開から約3年後には世界中のドメインの約1%のインストール率にまで成長していました。それ以降も改良を重ねつつ、インターネットが普及しはじめた1998年にはPHP3.0が公開され、2年後の2000年にはPHP4.0が公開されました。この時期には利用者もかなりの数になっており、プログラミング言語としての確たる地位を築いていました。1994年の誕生から10年が経過した2004年には、長く続いた開発の成果としてPHP5.0が公開されました。

PHPはどうなる?

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