プログラミング言語PHPとは
若手の間で進むPHPの空洞化
初心者には学びやすいプログラミング言語のひとつとして、PHPは多くのエンジニアに使用されてきました。PHPで開発されたシステムの数だけPHPエンジニアの力が必要なのですが、近年は若手エンジニアの間でPHPの空洞化が進んでいるともいわれています。これをストップさせるためにも、もう一度PHPとはどんな言語なのかについて見直してみましょう。
PHPはスクリプト言語
PHPはオープンソースのスクリプト言語です。汎用性が高いことから世界中で広く使われ続けており、Web開発に適しているプログラミング言語です。HTMLにPHPのコードを埋め込むことができるので、コマンドを記述する必要があるC言語などと比べて書きやすくなっています。コンピュータ向けの言語でありながら書き方が英語に近いことも、初心者に学びやすい要素のひとつです。その他のスクリプト言語としては、若手エンジニアに近年人気のRubyやPerl、PythonやJavaScriptなどがあります。
PHPの特徴やメリット
PHPで出来ることは、Webに関係するシステムの開発です。個人から企業まで幅広く利用されているWordPressはPHPで作られています。ブログを作るすべての人がPHPで1からブログを作成できる知識を持つ必要はありませんが、PHPの知識があることでテンプレートに頼らない個性的なブログを作成できるというメリットがあります。TwitterやFacebookのようなSNSの作成もPHPでできることのひとつです。ECサイトの情報管理や決済処理、Webサービスには必須のログイン画面などもPHPです。このようにして見ていくと、普段から当たり前のように使用しているWebサービスの機能の多くがPHPで作られていることがわかるのではないでしょうか。
これだけのことができるのに、他の言語よりも学びやすいというのはPHPの大きな特徴のひとつです。世界中で多くの人に使われているだけあって、書籍からインターネットまでPHPの関連情報はたくさんあります。PHPエンジニアの求人数も、人気の高いJavaと匹敵するほどの量が出回っているなど、PHPはエンジニアが安定的に仕事を続けていくために持っておいて損のないスキルです。
PHPはサーバーサイド言語
PHPの仕組みを理解すると、HTMLやJavaScriptとの違いも理解出来ます。PHPはサーバーサイドのプログラミング言語です。この言語を使ってサーバー伝達部分が作られ、Webクライアントから要求されたことに対して答えとなるデータをサーバーから送信できるようになります。HTMLやJavaScriptはクライアントサイドの言語なので、PHPとはそもそもの役割が異なります。
